米国株ETFを選ぶ際のポイント

2022年1月21日

米国株ETFを選ぶ際のポイント

継続的な成長が期待できる米国株市場において、ETF(上場投資信託)への投資は1つの有効な選択肢となります。
というのも、ETFなら投資の基本となる長期・分散投資を低コストで手軽に実践できるからです。
米国株ETFの長期保有であれば無理なく安定した資産形成を目指すことも可能かもしれません。

一口に米国株ETFといっても、S&P500指数に連動するものやナスダック指数に連動するもの、ダウ・ジョーンズ工業株指数に連動するもの、特定のセクター(業種)の株価指数に連動するものなど、実にさまざまな種類があります。
それぞれ特徴が異なり、魅力的な銘柄も多く、どれを選べばいいか迷ってしまいますが、いくつかのポイントを押さえて選ぶようにすると、自分の投資スタイル(「リスクを抑えて長期でコツコツ利益を積み上げる」「リスクをとって短期で大きなリターンを狙う」など)に合った銘柄をある程度絞り込むことが可能です。
ここでは、米国株ETF選びのポイントをまとめます。

【米国株ETF選び5つのポイント】

①純資産総額が多いか

純資産総額は、ETFの規模の大きさを表します。
純資産総額は主に基準価額の上下と受益権口数の増減で変動します。
基準価額の上下を除いて考えると、買いたい投資家が多い銘柄は受益権口数が増加し、純資産総額も増加することから、人気度を示すバロメーターの1つとして利用してみましょう。

②出来高が多いか

ETFは、株式と同じようにリアルタイムで取引できるのがメリットです。
しかし、出来高が少ない銘柄を選んでしまうと、思い通りのタイミングで取引できないケースも出てくるので注意が必要です。
出来高が多く流動性が高い銘柄は売買する際に約定しやすいですが、反対に出来高が少なく流動性が低い銘柄は希望価格で売買が成立しないこともあります。
出来高が多いということは、取引が活発に行われている証拠です。
「リアルタイムで取引可能」というETFのメリットを効果的に享受するためにも、できるだけ出来高の多い銘柄を選ぶようにしましょう。

③経費率は低いか

経費率とは、純資産総額に対して運用するために必要な費用がどれくらいの割合かを示したもので、これが低ければ保有中に発生するコストを抑えることができます。
運用コストが低いほど利益率は高まるため、できるだけ経費率の低い銘柄を選ぶことが大切です。
長期保有を想定している場合には、特に重要なポイントになります。

④分配金は出ているか

ETFでは、一般的な投資信託と同じく「分配金」が支払われることがあります。
分配金は、決算期間中に発生した運用益から信託報酬などのコストを控除した金額のことで、分配金の利回りや分配される頻度・タイミングはETFによって異なります。
なお、分配金が出ないETFも存在するので、購入前に確認するようにしましょう。
長期運用で値上がり益を狙いたいのであれば分配金が出ないETFを選んだ方がよい場合もありますが、収益の一部を分配して欲しいと考えるのであれば分配金が出ているか、どのくらい出ているかはチェックしておくとよいでしょう。

⑤どのような銘柄を組み入れているか

米国株のETFは組み入れ銘柄にそれぞれ特徴があり、「高配当利回り銘柄を対象としたETF」や「ナスダック上場銘柄のうち時価総額上位100銘柄を対象としたETF」、「金融セクターの銘柄を対象としたETF」など、種類が豊富です。
どのような銘柄を組み入れているかで、パフォーマンスやリスク、分配金などが異なります。
自分の投資スタイルに近い特徴を持つETFを選ぶことが大切です。

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