経営メッセージ

顧客投資成績重視の経営

株主・投資家の皆様には、平素より格別のご高配とご支援を賜り、厚く御礼申し上げます。

当期の株式市場は上昇しました。期初に18,988円から始まった日経平均株価は、上期は一進一退の動きとなったものの、10月総選挙での与党の勝利が株価を押し上げ、歴代最高を更新する日経平均株価16連騰を記録、1月には約26年ぶりに24,000円台をつけるまで上昇し、2月に入ってやや調整局 面に入りましたものの21,454円で取引を終えました。このような相場展開の中、当期の1日あたり個人株式等売買金額は1兆2,949億円と前年同期の1兆884億円から19%の増加となり、当社の純営業収益は210億円(前期比10%増加)、純利益は63億円(前期比5%増加)と増収増益となりました。

株主様への利益還元につきましては、自己資本に対する利益率の向上と積極的な株主還元を企業価値最大化の基盤として位置づけ、2015年度から2017年度までの平均総還元性向の目標を100%としており、当期は1株あたり19.0円(中間配当6.0円、期末配当13.0円)の配当(配当性向100%)を実施しました。その結果、当該3ヵ年度における総還元性向においても約100%を記録しました。また今後におきましては、利益を極大化すること等により2020年度までにROE20%の達成を目指します。配当については、市況によって業績が変動しやすい証券業の特性を踏まえ、業績に連動する要素と安定性を重視し、配当性向50%以上を維持しつつ、DOE4%以上を8%以上に変更し、毎期配当していくことを基本方針としております。

2018年度版中期経営計画

2018年度から中期経営計画がスタートします。
計画策定にあたっては、長期経営ビジョンとして、「カブドットコム証券の使命」を「お客さまの生活をより豊かにするため、高品質・高付加価値な金融関連サービスの提供を通じて、お客さまの資産形成と日本の金融資本市場の発展に貢献すること」と定義しました。またそのための道筋として「2020年の目指す姿」を「カブコム2.0」と位置づけた上で「ネット証券からMUFGデジタル金融企業へと進化し、デジタルイノベーションのフロントランナーとして、先進性No.1、多様性No.1、効率性No.1、という3つのNo.1を目指す」こととし、「2020年の目指す姿」実現に向けては、以下4つを「戦略の柱」としております。

  • 1.MUFGデジタルトランスフォーメーション戦略の先駆けとして、お客さまの投資成績に資する先進的サービスを開発・提供します
  • 2.APIエコノミーの確立、異業種協業の強化、デジタルマーケティングの推進によりBtoBtoC収益を拡大、収益源を多様化します
  • 3.デジタルイノベーションを積極的に取り込み、業務運営・手法を刷新し、生産性と効率性の飛躍的な向上を図ります
  • 4.ESGやSDGsの観点も含め、企業価値向上に資する内部管理態勢を高度化します

当社はこれまでも株券等貸借取引へのAI技術の採用、ロボアドバイザーアプリ、ビッグデータによる投資情報サービスの提供など、数多くの最新の技術を積極的に活用しておりますが、今後もFintech最先端企業としてお客さまの投資成績に資する先進的サービスを開発・提供してまいります。また従来からの収益基盤である、主にBtoCからなる「リテール業務」に加えて、ASP(Application Service Provider)、API(Application ProgrammingInterface)、オンライン金融商品仲介、システム販売からなる「BtoBtoC業務」による収益を拡大し、収益源を多様化することにより純営業収益を伸ばしてまいります。一方で、販管費の見直しを進めることにより生産性と効率性を高めて役職員一人あたりの経常利益を極大化し、内部管理態勢の高度化により企業ブランドの向上と更なる成長につなげてまいります。また株主・投資家の皆様に利益を還元するという当社の基本方針を徹底してまいりますので、今後もより一層のご愛顧と変わらぬご支援を賜りたく、役職員一同心よりお願い申し上げます。

2018年6月吉日
代表執行役社長 齋藤 正勝

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