つみたてNISA投資信託 2020年の運用実績 ~2021年はどの投資信託を選ぶべきか? つみたてNISA投資信託 2020年の運用実績 ~2021年はどの投資信託を選ぶべきか?

つみたてNISA投資信託 2020年の運用実績 ~2021年はどの投資信託を選ぶべきか?

コロナショックによりマーケットが大きく動いた2020年。つみたてNISA制度を活用した投資信託への投資において、コロナショック真っただ中の昨年3月頃は大幅な評価損となっていた方も、年末にかけての株価の上昇により評価損が評価益に転じたことにより、長期・積立・分散投資の有効性を感じている人も多いのではないでしょうか。
ここでは、つみたてNISAの対象となっている投資信託の2020年の運用実績を振り返り、2021年の商品選定のポイントについてご紹介したいと思います。

まず、つみたてNISA対象の投資信託は、国が定めた基準をクリアした長期・積立・分散投資に適した商品に限定されています。auカブコム証券では対象商品は155本(2021年1月13日現在)となっています。国が定めた基準では、債券のみを投資対象とする商品は対象となっておらず、株式を投資対象とする商品または株式や債券などの複数の資産を投資対象とするバランス型の商品が対象となっています。これらの商品に長期・積立・分散投資を行うことにより、世界経済の成長を享受することが可能だという考えがあります。

つみたてNISAとは

つみたてNISAの対象となっている投資信託は大きく分けて、

  • (1)指定インデックス投資信託
  • (2)アクティブ運用投資信託等

に分けられます。
(上場株式投資信託(ETF)の一部は制度上では対象となっていますが、当社つみたてNISAではETFの取扱いはありません。)

日経平均株価やS&P500指数などの株価指数に連動を目指す投資信託が(1)に分類されます。
独自の運用方針で決められた株価指数を上回る投資成果を目指す投資信託(=アクティブ運用投資信託)が(2)に分類されます。また(2)には、指定インデックスに入っていないインデックス投資信託も含まれます。例えば、米国株式の代表的な指数であるNYダウは指定インデックスとはなっていないため、NYダウのインデックス投資信託は(2)の分類となります。(2)に分類される投資信託は、国が定めた基準が厳しいこともあり14本のみ(当社取扱い)となっています。残りが(1)に分類され、141本が対象となっているわけですが、例えば、日経平均株価に連動を目指す投資信託は合計14本もあり、(1)は類似商品が多くなっています。
そのため、つみたてNISAで投資信託を選ぶ際には、類似商品に複数投資しないことです。日経平均株価に連動を目指す投資信託の運用成績はほぼ一緒です。同じ指定インデックスの商品であれば、運用成績に差がほとんどないので、そのなかでの売れ筋の商品を選ぶか、売れ筋商品がない場合は運用成績上位の商品を選ぶのが良いと思います。

以下はauカブコム証券のつみたてNISA口座での2020年12月の購入金額ランキングとなっています。ランキングでは7本の投資信託を表示していますが、日本株式のインデックス投資信託がなかったため、それらの実績上位とバランス型でも実績上位の商品を参考として1本ずつ加えました。また、外国株式ではアクティブ運用投資信託がなかったため、運用実績の良いアクティブ運用投資信託を参考として加えました。

当社つみたてNISA口座 購入金額ランキング(2020年12月)と運用実績

購入
金額順
ファンド名 運用会社 1年
リターン
3年
リターン
(年率)
1 eMAXIS Slim米国株式(S&P500) 三菱UFJ国際 10.30%
2 eMAXIS Slim全世界株式
(オール・カントリー)
三菱UFJ国際 8.96%
3 eMAXIS Slim 先進国株式インデックス 三菱UFJ国際 9.01% 7.73%
4 eMAXIS Slimバランス(8資産均等型) 三菱UFJ国際 1.01% 3.10%
5 <購入・換金手数料なし>
ニッセイ外国株式インデックスファンド
ニッセイ 9.03% 7.69%
6 ひふみプラス レオス 20.73% 5.39%
7 eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本) 三菱UFJ国際 8.99%
参考 iFree 日経225インデックス 大和 18.35% 8.52%
参考 フィデリティ・米国優良株・ファンド フィデリティ 11.05% 8.97%
参考 楽天・インデックス・バランス・ファンド
(株式重視型)
楽天 8.80%

※2020年12月末基準・auカブコム証券の取扱い投資信託が対象

ここでは米国株式でインデックス投資信託とアクティブ運用投資信託の運用実績を確認してみます。インデックス投資信託の運用期間が短いため比較は1年リターンのみとなりますが、インデックスとアクティブで大きな差はありませんでした。

分類 ファンド名 運用会社 1年
リターン
3年
リターン
(年率)
インデックス eMAXIS Slim米国株式(S&P500) 三菱UFJ国際 10.30%
アクティブ フィデリティ・米国優良株・ファンド フィデリティ 11.05% 8.97%

次に日本株式でインデックス投資信託とアクティブ運用投資信託の運用実績を比較してみます。こちらは1年リターンでは、アクティブがインデックスを上回りましたが、3年リターンでみるとインデックスがアクティブを上回りました。

分類 ファンド名 運用会社 1年
リターン
3年
リターン
(年率)
インデックス iFree 日経225インデックス 大和 18.35% 8.52%
アクティブ ひふみプラス レオス 20.73% 5.39%

つみたてNISAではアクティブ運用投資信託等の本数が少ないことから、優良なアクティブ運用投資信託が残念ながら少ない状況といえます。つみたてNISA以外の口座では対象の投資信託が広がるため、優良なアクティブ運用投資信託にも目を向けるべきだと思いますが、つみたてNISAにおいては、実績からみてもインデックス投資信託中心の運用で良いと考えます。

したがって、2021年はアフターコロナの世界を想像しながら、以下のような視点でつみたてNISAによる投資信託への投資をはじめる、または継続してみてはいかがでしょうか。

【米国の経済成長と米国企業に注目するなら】

eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
フィデリティ・米国優良株・ファンド

【米国だけでなく欧州を含む先進国の経済成長と先進国の企業に注目するなら】

eMAXIS Slim 先進国株式インデックス
<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド

【新興国も含む世界の経済成長と世界の企業に注目するなら】

eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー) ←日本を含める場合
eMAXIS Slim全世界株式(日本を除く) ←日本を除く場合

【日本の経済成長と日本企業に注目するなら】

iFree 日経225 インデックス
ひふみプラス

【幅広い資産にバランス良く投資したいなら】

eMAXIS Slimバランス(8資産均等型) ←日本や先進国のリート(不動産)にも分散投資
楽天インデックス・バランス・ファンド(株式重視型) ←世界の株式(7割)+世界の債券(3割)

ファンドアナリスト 川上雅人

川上雅人

川上雅人


auカブコム証券 ファンドアナリスト

中堅証券会社にて日本株アナリストとして2年半経験。大手運用会社で18年間、投資信託のマーケティング業務に従事。2019年11月、カブドットコム証券(auカブコム証券)に入社し、ファンドアナリストとして投資信託、ETF等の情報提供を担当。投資信託を投資家目線でわかりやすく解説することを目指すとともに、投資信託の情報をもとにした投資アイデアを提供。ラジオNIKKEI「こちカブ」8:00~8:20 毎週木曜レギュラー。

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