審査で落とされてしまう理由
クレジットカードを持つためには、カード会社の審査に通る必要があります。
希望者すべてに発行されるものではないのです。
そのため、クレジットカードがつくれるかどうか不安になる人もいるでしょう。
ここでは、クレジットカードの審査に落とされてしまう主な理由について紹介します。
返済能力が低い
まずは返済能力が低いと考えられるケースです。
クレジットカードの大きな特徴は代金後払いという点です。
カードの名義人が商品の購入やサービスを利用した場合、それらの代金はカード会社から請求される仕組みになっています。
そのため、返済能力が低い人にクレジットカードを発行することは、カード会社にとっては大きなリスクになるのです。
カード会社は、貸し倒れの恐れを回避するためにも、職業や収入、勤続年数、住まいの形態などから、申込者の返済能力を判断します。
クレジットカードの申込に際しては、安定した収入が期待できる仕事に就いており、勤続年数も長い人が審査に通りやすいことを知っておきましょう。
既に多く借りている
他社からの借入が多い人は、審査で不利になることが少なくありません。
クレジットカードをリボ払いにしている人や、キャッシングの利用、消費者金融から借入のある人は、資金繰りに困っているとの印象を持たれてしまいます。
つまり、自転車操業ではないかと判断されることも少なくないのです。
既に多く借りている人が新たなカードをつくると、返済能力を超えることにもなりかねません。
カード会社は、カード決済した商品代金などが回収できず、貸し倒れになるのではないかと判断するのです。
そうならないためには、申込前に他社の借入返済を済ませることや、使用頻度の低いクレジットカードを解約することが大切です。
金融事故情報がある
過去に金融事故がある人も審査に通らなくなります。
こちらは「金融事故情報」といわれ、返済の遅延（クレジットカード、キャッシング、信販会社など）、クレジットカードの強制解約、返済不能による債務整理などが該当します。
個人のマイナス情報であり「個人信用情報機関」に登録後、一定期間保存されます。
その結果、クレジットカードの審査落ちにもつながるのです。
金融事故情報に載らないためには、携帯端末の分割払いなども含め、返済遅延がないようにしっかり管理する必要があります。
もし、個人情報の内容が不安な場合は、個人信用情報機関に「信用情報開示請求」をしましょう。
割賦販売法・貸金業法指定信用情報機関「株式会社シー・アイ・シー」：情報開示とは（自分の信用情報を確認）
初めて利用する
これまで一度もクレジットカードを利用したことがない人も、審査に通りにくくなります。カードをつくるのが初めての場合、過去の金融事故がないため通りやすい印象があるかもしれません。
しかし、意外にも審査に通りにくいのです。クレジットカードやローンで商品を購入したことがある人は、これまでの返済実績を考慮することができます。
しかし、そういった実績がない人は信用がない状態であるため、返済能力の有無を把握するのが困難になるのです。
クレジットカードをつくったことがない人は、信用の実績づくりをすることがポイントといわれています。
例えば、携帯端末代金を分轄払いにして、毎月きちんと支払うことで、信用履歴（クレジットヒストリー）を残すという方法もあるようです。
お金は無理のない使い方をしよう！
クレジットカードの審査に落とされてしまう主な理由をお話ししましたが、それらについて理解いただけましたでしょうか。
返済不能に陥らないためにも、お金を借りる際は無理のない範囲で計画的な利用を心がけましょう。
