「小次郎講師流、チャートで読み解く相場分析」がスタートしました。
日経平均株価の動きを中心に現状をテクニカルで分析していきます。
そして、ただ日経平均株価が高いとか安いとかいうことを分析するのではなく、小次郎講師流に分析を行い、今後の相場展開に対する戦略をお伝えしていきます。
最終的には皆さんが同じように戦略を構築できるようになることを目指していきますので楽しみにしておいてください。

連動性を高める世界のチャート

読者の皆さんにまず初めにお伝えしておくことがあります。
それは、「世界は連動している」ということです。
どういうことかというと、『日経平均株価』と世界の株価指数をチャートで眺めると極めて類似しているのです。
例えば『日経平均株価』の動きと『ダウ工業株30種平均』の動きがほぼ連動しているということはよく知られていますね。
ちょっと驚くかもしれませんが、今年は『ダウ工業株30種平均』の動きと『豪ドル円』の動きがそっくりだったりしました。
また銅のチャートが『ナスダック総合指数』のチャートと瓜二つだったりしたのです。

世界の連動性は近年とみに高くなっています。
そして、株・為替・コモディティも連動性を高めています。
世の中のグローバル化が進行し、SNSの発展に伴い益々世界の連動性が高くなってきていると感じています。

このことに気づいている投資家はまだ少ないと思います。
この考え方をもって世界のマーケットを見ていくと皆さんのチャート分析に深みが出てきます。
個別銘柄のチャートを見ているだけではわからない世界の変化が読み取れ、その世界の変化が個別銘柄にまで影響してくるのです。
特に、世界のマーケットが大きな変化を起こすときは、全てのマーケットが一斉に変化していきます。
ですから個別銘柄を分析するときにも、世界に目を向ける必要があります。
今回からの連載を通じて世界が連動しているということを感じていきましょう。

では、世界が連動しているというところも確認しながら『日経平均株価』の現状を、移動平均線大循環分析を使って分析していきましょう。

移動平均線大循環分析について詳しく見る

移動平均線大循環分析でみる日経平均株価

(図1)

(図1)日経平均株価 日足 (2019.10.16~2020.10.16)

上記は『日経平均株価』の日足チャートになります。
まずは、移動平均線大循環分析で見ていくと、現状の状態が第1ステージとなっているのが分かります。
第1ステージとは上昇期のことです。
移動平均線の並び順が上から短期移動平均線、中期移動平均線、長期移動平均線となり、3本が右肩上がりになっています。この状態は、買いにエッジ(優位性)がある状態です。
中期移動平均線と長期移動平均線の間のところを帯と呼んでいますが、その帯に傾きが出て間隔が広がってくるようであればトレンドに勢いが出てきます。
一方で、短期移動平均線が帯を下抜けていくようであればトレンドの勢いは無くなりトレンド転換していく可能性が出てきます。
ですから、ここからの動きで重要なのは、短期移動平均線と帯の関係を見ていくことです。
つまり、短期移動平均線が帯から放れていく動きを見せるのか、それとも、帯に突入し下抜ける動きを見せるのかを確認していきましょう。

そして、現状の日経平均が第1ステージを維持している要因の一つを違うチャートで見ていきましょう。
それは『ダウ工業株30種平均』です。

移動平均線大循環分析でみるダウ工業株30種平均

(図2)

(図2)ダウ工業株30種平均 日足 (2019.10.16~2020.10.16)

こうやって、『日経平均株価』と比較すると、細かな動きの違いはありますが大きな動きが非常に似ているというのがよく分かります。
上昇している時期や下降している時期が似ています。
また、今年のようにコロナショックのようなことが起きるとその連動性はさらに高まります。

では、『ダウ工業株30種平均』も移動平均線大循環分析で分析していきましょう。
ますステージを見てみると、上昇期である第1ステージとなっています。
そして、帯に傾きが出て間隔が広がり始めているのも分かります。
ここから更に帯に傾きが出て間隔が広がればトレンドに勢いが増していきます。
短期移動平均線が帯に接近する動きとなれば勢いが弱くなっていきます。その動きの変化を捉えていきましょう。

世界が連動しているというのを確認していただけたと思いますので、ここからは、日本の株式市場をけん引していると感じさせる銘柄のチャートを見てみましょう。

移動平均線大循環分析でみる東証マザーズ指数

(図3)

(図3)マザーズ指数 日足 (2019.10.16~2020.10.16)

『マザーズ指数』の日足チャートになります。
このチャートを見れば、トレンドに勢いがあるかどうかが一目で分かりますね。
帯の傾きと間隔が『日経平均株価』や『ダウ工業株30種平均』と明らかに違います。
こうやって色々なチャートで比較することで、全体像の動きが分かり、尚且つ、その中でどれが一番強いとか、弱いかなどが見えてきます。
そうすると、今はマザーズ市場に注目すべきということがわかります。
3月中旬に底打ちをし、そこから三段上昇し、三段目が急角度になっています。
チャート分析的には調整が入りやすい時期です。
上げが大きかった分、調整も大きくなる可能性がありますから注意が必要です。

今回は世界が連動しているということを確認しました。
次回は違う観点で移動平均線大循環分析を使って『日経平均株価』の動向を分析していきますのでどうかご期待ください。

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小次郎講師

執筆者:小次郎講師


本名:手塚 宏二
ライフワークは “日本に正しい投資教育” を根付かせること
株式会社手塚宏二事務所代表
チャート分析研究・トレード手法研究家・トレードコーチ
小次郎講師投資塾々長
日本テクニカルアナリスト協会認定 テクニカルアナリスト

■経歴
1954年(昭和29年)岡山県岡山市生まれ
チャート分析の第一人者として、投資セミナー、書籍などを通じて個人投資家向けの投資教育活動を精力的に展開。
■メディア
ラジオNIKKEIレギュラー番組
「小次郎講師のチャートラボラトリー」毎週木曜日17:30放送

・ホームページ
https://kojirokousi.com/
・twitter
https://twitter.com/kojiro_kousi

当コラムは投資の参考となる情報提供を目的としており、特定の銘柄等の勧誘、売買の推奨、相場動向等の保証等をおこなうものではありません。
また将来の株価または価値を保証するものではありません。投資の最終決定はご自身のご判断と責任で行ってください。詳しくは「ご注意事項」をご確認ください。

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