上昇はどこまで?「もうはまだなり」が続く米国株式市場

2020年に入り世界の株式市場は中東情勢悪化による一時的な調整があったものの、その後は強含みの展開が続いており、米国株式市場は高値更新の展開が続いている。

これまでの上昇ペースが大きかったことによる心理的な警戒感や大領領選挙に向けた不透明要因はあるものの、主要国の中央銀行が金融緩和的な姿勢を維持していることや米中貿易摩擦の緩和への期待、加えて企業業績が堅調であることから、これらの好材料が維持されれば、米国株インデックスの大台達成への期待も高まってきたといえよう。

当面はNYダウの30,000ドルと、その次にはNASDAQ総合指数の10,000ポイントが視野に入ってくるかもしれない。NYダウについては、30,000ドルまであと2.2%の上昇、NASDAQ総合指数は10,000ポイントまであと6.5%の上昇までの位置にきている(1/17終値で算出)。

米国株ファンドでイノベーションに投資するという選択肢

過去の経験則に沿って米国株の上昇が続くとした場合、順張りで2019年に高パフォーマンスを記録した米国株ファンドへの投資がひとつの選択肢として考えられる。

米国株を主要投資対象とするファンドのうち2019年の1年リターンが高いファンドは以下の通りである。

2019年の高パフォーマンス米国株ファンド(1年リターン順)

ファンド名 運用会社 1年リターン 純資産総額
(億円)
1 iFreeNEXT FANG+インデックス 大和 39.61% 13
2 iFreeNEXT NASDAQ100インデックス 大和 37.93% 14
3 DIAM厳選米国株式ファンド
(愛称:アメリカンセレクション)
アセマネOne 37.73% 20
4 三井住友・米国ハイクオリティ株式ファンド
(為替ヘッジなし)
三井住友DS 36.85% 60
5 netWIN ゴールドマン・サックス・インターネット戦略ファンド Bコース(為替ヘッジなし) ゴールドマン 36.09% 3,521

※2019年12月末基準
 協会分類の海外株式のうち米国株を主要投資対象とする当社取扱いファンドが対象

1位のiFreeNEXT FANG+インデックスは、NYSE FANG+指数の動きに連動した投資成果を目指すファンドで、FANG(フェイスブック、アマゾン、ネットフリックス、アルファベット(グーグル持株会社))とテスラ、アップル、アリババ、ツイッター、バイドゥ、エヌビディアの10銘柄に集中投資している。アリババ、バイドゥといった中国企業にも投資しているのが特徴であり、中国企業の成長の恩恵も受けられるファンドである。

2位のiFreeNEXT NASDAQ100インデックスは、NASDAQ100インデックスの動きに連動した投資成果を目指すファンドで、同インデックスはNASDAQ市場に上場している時価総額の大きい非金融業100社の株式で構成されている。実質的に時価総額トップ5のGAFAM(アルファベット、アップル、フェイスブック、アマゾン、マイクロソフト)をカバーしたファンドである。

3位のDIAM厳選米国株式ファンド(愛称:アメリカンセレクション)は、高成長が期待できると考えられる米国株にアクティブファンドで34銘柄に投資している。上位組入銘柄は、マイクロソフト、マスターカード、アマゾン、アルファベット、アドビである。

こうして見るとこれら3ファンドの組入上位銘柄は、世界のイノベーションを牽引している企業群である。米国株ファンドといっても、それぞれ特徴があり、組入銘柄も異なるため、好みに合わせて投資するのもよいだろう。

米国株を個別に投資する場合には、通常、購入手数料や為替手数料の負担があるが、auカブコム証券の投資信託なら米国株ファンドを含むすべてのファンドが購入手数料無料(ノーロード)となっている。

なお、私が1つのファンドに絞るとしたらGAFAMに投資でき、100銘柄への分散投資効果も期待できるiFreeNEXT NASDAQ100インデックスを選びたい。

ファンドアナリスト 川上雅人

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