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第17回 逆ウォッチ曲線
逆ウォッチ曲線とは株価と出来高の関係を表したもので、株価が上昇、下落時にたどる典型的な流れとなるのであればその動きは時計(ウォッチ)と逆方向になるであろうということでこの名称がついています。つまり、時計は右回りですが、逆ウォッチ曲線は左回りになるのです。

株式相場の世界には“出来高は株価に先行する”という格言があります。つまり、株価はさほど上がっていないのにまず出来高が徐々に出来始め、次の段階で株価が上昇してくるというものです。 この逆ウォッチ曲線というのは出来高と株価を同時に見ながらその関係を見ていきます。

図1を見てください。
横軸には出来高、縦軸には株価をとってあります。株というものは値段が動かない頃から徐々に出来高が増え始め、次第に株価も上昇していきます。そして、出来高がそんなに増えなくなってからも株価だけは上昇していくわけです。ついには株価が下落し始めるわけです。最初のうちは株価が下がっていくと同じように出来高も少なくなっていくのですが、ある水準まで下がってくると“もうダメだ”という諦めの投げとともに出来高も急増したりします。こういった一連の動き(典型的な流れ)を一つのチャートにしたのが逆ウォッチ曲線なのです。

図1
図1
図1
図1
図1

こうして見ると、株価の一生を見ているような感じを受けると思います。つまり、徐々に成長していき大人になって花開き、そして老いていく、そんな感じです。“株価の一生”というサブタイトルをつけたくなってしまいます。

では、もう少し、パターン化して細かく見ていきます。下図を見てください。全部で8項目です。
まず1番。株価は下値で横ばいしているにも拘わらず、出来高が増加してきたという局面です。ここは、“そろそろ買いかな”と注意しながら見ているところです。次に2番。株価が上昇し出来高も伴っている。ここは“買い”ということです。次に3番。出来高は増えたままの横ばいだけれども株価は上昇している局面、こちらも“買い”です。

今度は4番。株価は上昇しているのだけれども出来高が減少してきている局面です。このあたりになるとそろそろ買いではなくて“見送り”、“買い控え”を考えます。そして、5番。ここでは株価が高止まり、出来高が減少してきます。ここは“要注意”。つまり、そろそろ売られる可能性がある、ということです。次に6番と7番。これは先ほどの2番と3番と同じで今度は売りを行います。最後は8番。ここは、株価は下がっているのですが、徐々に出来高が増加している局面です。そろそろ底近いかなととりあえず売りを見送ります。“売り控え”ということになります。

逆ウォッチ

ここで紹介しました形は典型的なパターンで推移した場合の形です。図1などは大変きれいに描かれた逆ウォッチです。実際には図2のように描かれ、典型的なパターンとは違うものになったりしますが、株価の動きを考えるのには参考になろうかと思います。私も初めて逆ウォッチを見た時はハエの飛んでいるパターンを記録したものかとグラフを見て驚いた記憶があります。でも、この足取りは株価の動き(一生)なのです。

図2
図2
図2
図2
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