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第10回 ペンタゴンチャート
ペンタゴンチャートはペンタゴン、正五角形を使って値動きを分析していこうというチャートです。なぜ正五角形を使うのか、というと、それは正五角形が黄金分割で出来ているからです。黄金分割というのは「1:0.618」ないしは「1:1.618」の比率のことで、自然界のあらゆるところで見出すことが出来、美しさを表す比率といわれています。エジプトのピラミッドをはじめ、ミロのヴィーナス、モナリザ等々に黄金分割は使われています。日本では、葛飾北斎の富岳三十六景、桂離宮などにも採用されています。また、花や樹木をはじめ、私たちの顔、頭にあるツムジまでにも黄金分割は存在しています。実はペンタゴン(正五角形)は黄金分割比で出来上がっているのです。

ペンダゴン(五角形の黄金分割比)
右の図を見てください。ACの長さを1とするとABの長さは0.618。BEの長さを1とするとBJの長さは0.618。BJの長さを1とするとBFの長さは0.618。また、BFを1とするとBJは1.618。BJを1とするとBEが1.618。つまり、どの辺をとっても黄金分割だらけなのがペンタゴンです。通常、チャートというのは横軸の時間と縦軸の値段によって描かれるものです。
ということは、ペンタゴンを用いることによって、時間、株価の両方を一度に黄金分割で分析できてしまうのが、ペンタゴンチャートの長所だといえます。

<ペンタゴンチャートの特徴>
ペンタゴンチャートの特徴は、全部で5点あります。
  1. 株価は各点に引き寄せられたり、各辺に沿って動く。
  2. 各点の位置が時間の変化日にあたる。
  3. 各点に引き寄せられたが、その点に到達しない場合には反転しやすい。
  4. 中心点(K点)の上方を株価が通過すると次のペンタゴンは上か真横、下方を通過すると真横か下に描き足される可能性が高い。
  5. 「時間の逆行」が生じてはならない。
ペンダゴン
時間の逆行について補足しておきます。通常、チャートは時間と共に書き綴られます。つまり左から右へと時間と株価は流れて行くのです。これはペンタゴンチャートも同じです。従って、上の図のように正面の形をした正五角形の場合、株価は左から右へと流れ、次のペンタゴンはAEライン、EDラインないしはCDラインを越えて描き足されることになります。ところが、BCラインから入ってきた株価が、急騰し、ABラインを越えていくケースが考えられます。この場合、ABラインを一辺としたペンタゴンが左上に描き足されてしまうことになりますが、これが「時間の逆行」と言って、あってはならないこととされています。つまり、ペンタゴンが右から左に描き足されることになり、時間の流れ(左から右へ)と逆になるからです。ということは、ABラインは強固な上値抵抗線ということになります。もし、時間の逆行が生じてしまったのであれば、形、大きさが間違っていたことになり、描き直さなくてはなりません。

<ペンタゴンチャートの見方>
ペンタゴンチャートの見方は、ペンタゴンチャートの特徴を実践に当てはめていくのが基本です。例えば、各点の位置が変化日になりやすいことから、各点の位置する時間帯に注意します。上の図であればBFJラインが上値抵抗線になったりします。IEラインが下値支持線になったりします。

ペンダゴン
ペンダゴン

上の図で示されたペンタゴンチャート、すなわち、A点以降をどう読むのかを考えてみましょう。まずp点の存在より、p点水準にある横線が下値支持線になっているのがわかります。よって、ADラインは比較的強い下値支持線と見ることが出来ます。また、中心r点の上方を株価は通過しているので、A点が位置する時間(日付)までにA点水準を割り込んでいく可能性は少ないです。もし、ADラインを割り込むと、AEラインが下値支持線となりますが、AEラインを割り込んでしまうと「時間の逆行」が生じてしまうので、AEラインは強力な下値支持線になります。これらを考えると、ADラインを割り込まないで推移する可能性が高いです。では、上昇するのであればどうなるのでしょうか。まず、q点水準の横線が上値抵抗線になっていることから、ABラインに沿って上昇したとしてもB点に到達するのは難しい、と考えられます。しかも、ABラインは急角度であり、それだけ時間も少ないです。ということは、ACラインに絡んだ動きになると読むのが無難な見方ということになります。このように考えながら、実際にA点を通過する方向性などを観察しましょう。

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