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謹賀新年

新年のご挨拶 2012年の相場見通し 受付時間のご案内 本年もご愛顧くださいますよう何卒宜しくお願い申し上げます
投資情報室長:山田 勉 [マーケットアナリスト]
投資情報室長:山田勉 [マーケットアナリスト] 準大手証券にてディーラー、マーケットメイカー、マーケットアナリストとして十数年活躍。2004年5月、カブドットコム証券入社。
1996年から2003年まで「かぶこーネット(株式投資向上委員会)」にて、株式四方山噺・業績修正・IPO関連情報などを発信するハンドルネーム「弁之助(委員長)」としても活動。
「お客さまの株式投資のナビゲータ役、コーチ役となれるよう尽力します。」(山田勉)
 投資情報室

2012年の相場見通し


(1)2011年回顧

日経平均、NYダウ、ドル/円
08年9月のリーマンショック以降、世界は積極的な財政出動と超金融緩和で景気経済の立て直しを図ってきたが、それは民間部門のツケを政府部門が肩代わりしただけであって、やはり危機はより難儀な形で再発した。10年5月以来、ギリシャの財政危機に関し後手を踏み続けて1年半、今度は欧州諸国の政府債務問題へ類焼し、世界経済はリーマンショック2.0の再来に怯え、立ち尽くすことになった。上のグラフで日本株の米国株からの落伍が鮮明だが、その理由は10年6月くらいからの円高進行は勿論のこと、3.11大震災と原発事故、更には10月半ばのオリンパスショック(財テク損失計上先送り)だったか。

(2)欧州ソブリン問題

ECBの「期間3年物オペ新設」とEUの「3月財政規律強化へ新条約締結へ」で一先ず小康を得たかに見える欧州債務問題だが、イタリア10年債は7%台が依然意識される水準だし、また格付け会社3社からは「レーティング・ウォッチ・ネガティブ」(格付けを引き下げ方向で見直し)の嵐、早ければ1月にも格下げが発表になりそう。フランスの格下げあれば、重要なセーフティネットであるEFSF(欧州金融安定ファシリティ)の格付けにも響くため、市場が再び荒れることも。2-4月に到来するイタリア国債大量償還も警戒されそう。3月EU新条約、7月ESM(欧州安定メカニズム)5000億ユーロ設立など、重要施策の具体化を遅滞なくまとめあげることが出来るのかどうかが年前半のヤマ場となりそう。旧年の政治家の対応のマズサを思えば楽観は出来ない。また、欧州銀行の資本不足額は既に公表され、1/20資本増強計画提出、6月末に増資期限というスケジュール感、自力増資不能なら政府による公的資金注入が具体化するのかどうかも関心。新年に持ち越された欧州不安、キッチリ曲がり角を曲がれるのかどうかでその後の推移も決まってきそう。
主要国の10年債金利

(3)世界経済見通し

OECD成長率見通し(%)
2011年 2012年 2013年
日本 ▲0.3 2.0 1.6
米国 1.7 2.0 2.5
ユーロ圏 1.6 0.2 1.4
中国 9.3 8.5 9.5
インド 7.6 7.5 8.4
ブラジル 3.4 3.2 3.9
世界 3.8 3.4 4.3
世界の景気は今年、全体として鈍化の見通し。何より欧州が財政再建を競うこととなれば、域内がシュリンクしかねず、リセッション入りの懸念を拭えない。対欧輸出の鈍化という形で他地域にも徐々に影響が出始めている。新興国はやや鈍化見込み、旧年中はインフレ抑制に苦慮してきて、やや景気の減速失速を招いたが、ブラジルは既に連続3回の利下げを実施、中国は3年ぶりの預金準備率引き下げ、インドはほぼ利上げ打ち止めだがルピー安睨みで。インフレ抑制より成長重視に舵の切り替えが予想されるのはポジティブだろう。米国は10月の下旬くらいから景気指標等意外なまでの強さを見せ、ブラックフライデーの売上も過去最高となった。10-12月のGDP速報が1月27日に出るが、3.5%前後の強めの数字が予想される。よって、旧年中に観測が浮かんでは消えた「QE3」(量的緩和第3弾)だが、差し迫った必要性は無さそうだが、住宅市場テコ入れにMBS購入という可能性は依然残されているか。日本は大規模補正の復旧復興予算が下支えするため、景気の下振れ懸念は少ない。むしろ「アテにならない外需より内需主導で」の意図せざる政策転換につながる可能性はある(政府は無自覚なままだが、復興含め公共事業11.4%増は歴然)。尤も、来春にも北海道電力泊3号以外の全原発停止が予想され、電力不足がどうなのかという一抹の懸念は残る。

(4)2012年のカオス

欧州の債務問題、新興国の減速など懸案を抱えたままの越年となり、全く見通せない中から始まりそうな2012年。旧年のクリスマスはソ連崩壊20周年であったが、それは20年の月日を要して資本主義・自由競争・効率至上主義が地球大に広がったグローバリゼーションの辿り着いた彼岸、世界経済として一体化を見た訳だが、「アラブの春」「欧州の夏」「オキュパイ・ウォールストリート(ウォール街を占拠せよ)の秋」「ロシア・中国の冬」などに、グローバリズムが民主主義を壊しかねない歴史の奔流をそこに見る。新年は世界の主要国で大統領選など選挙が相次ぐ「選挙イヤー」で、中国でも権力継承が行われる典型的な年、自国優先・内向き・自分の選挙最優先で協調できなさが世界の難問を一段と解決不能にしかねない(通貨安競争もしかり、各国の無軌道な金融政策が円高となって跳ね返って来ている)。旧年でPIIGSと総称される重債務国で軒並み政権交代が起きるなど、「経済危機が政治の危機まで連れてくる」状態、経済や財政の問題だけでなく、政治の無力がカオスに拍車を掛ける時代。日本の政治状況も政権交代以降、ガバナンス不全といわれて久しいが、衆院選マニフェストのほとんどが崩壊してなお、「消費増税のみ不退転の決意」では、いつ解散総選挙でもおかしくない。

(5)株式相場見通し

旧年は「ユーロ安からリスクオフ」のやや短絡的な売買動向が際立っていたが、いつも相場を動かす外国人投資家が資金を引き揚げ気味のため、日経平均株価などPBRの1倍割れが常態化してしまった。割安感があっても買い手不在、東証1部の売買代金も1日平均で1兆円割れが続くなど、8年ぶりの超閑散に落ち込んだ。8年ぶりというのは02-03年以来との意味だが、当時は日本が金融システム不安だった。今般「欧州に金融システム不安が発生し、それからの生還に四苦八苦するだろう」、日本の投資家はある意味達観して傍観しているともいえる。おそらく投資家の目線は「欧州の財政/金融問題が解決に向かうか?」「3年半続くユーロ安が折り返すか?」「既に4年半を越えた一本調子のドル安が折り返すか?」に向いていよう。国内的には「円高デフレから脱却できるか?」がカギ。一先ず欧州情勢が落ち着き、円高脱出ということであれば、振り子の針のように「リスクオン」となるだろう。修正高が起きれば2-3割はパフォーマンスが取れるのではないか。但し「欧州がこぞって緊縮財政」「世界は経済ブロック化」「米独10年債利回り2%割れ」など1929年の大恐慌以来という事例が増えているのも事実。虚心坦懐に対峙し、リスクの取り処を間違えないよう心掛けたい。
投資主体別動向

(6)2012年の主なイベント

2012年カレンダー

国内 海外
1月 通常国会召集、TPP事前協議開始?
1/30 プリウスPHV発売
1/14 台湾総統選
1/20欧州銀資本増強計画提出
1/23-27 中国春節
2,3月 復興庁設立
消費税増税法案提出?
中小企業金融円滑化法期限
2月 G20財務相中銀総裁会議
3/4 ロシア大統領選
3/15 米銀ストレステスト(1/9資本計画提出)
EU首脳会議(財政規律強化へ新条約)
4月 原発全停止(1基のぞく) フェースブックIPO(4-6月?)
4/22,5/6 フランス大統領選
5月
5/21 金環日食観測
5/22 東京スカイツリー開業
5/19 G8サミット(シカゴ)
NATO首脳会議(シカゴ)
6月 法案可決成立?国会閉幕
解散総選挙?TPP交渉参加?
6/18-19 G20メキシコ(ロスカボス)
欧州銀、自己資本増強期限
7,8月
クラウン・フルモデルチェンジ
ESM設立5000億ユーロ
7/27-8/12 ロンドン五輪
9,10月 民主党代表選・自民党総裁選?
WiiU発売(10-12月)
10/12-14 IMF世銀総会東京
9/8-9 APECウラジオストック
第18回中国共産党大会、北朝鮮労働党大会
Windows8発売(10-12月)
11月 11/6 米大統領選
COP18ドーハ
12月   韓国大統領選
2013年 TSE+OSE=日本取引所グループ、第62回式年遷宮、歌舞伎座リニューアル、復興増税実施、消費税上げ(13年10月8%)?証券優遇税制打ち切り(13年末) 米1.2兆ドル予算カット条項発動、1WTC、ドイツ総選挙
  2012年の市場カレンダー(176KB/PDF形式)

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