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カブ四季総会
2007年度 カブ四季総会(東京)
 カブ四季総会

◆概要

日時 2007年6月24日(日)
場所 グランドプリンスホテル赤坂 五色の間 (旧:赤坂プリンスホテル)
参加者 995名
内容 第8回定時株主総会終了後に実施
【1】経営報告会   
   当社の事業内容、今後の取り組み等のご説明・質疑応答等
    代表執行役社長 齋藤 正勝
    常務執行役   雨宮 猛
    常務執行役   臼田 琢美(司会)
    常務執行役   眞部 則広
    執行役     石川 陽一
【2】投資セミナー「足下の相場環境と今後の投資戦略」
    講師:山田 勉(マーケットアナリスト)

◆開催レポート

今回のカブ四季総会(東京)は第8回定時株主総会終了後の実施となりました。危ぶまれた天候もなんとかもちこたえ、株主総会に出席された株主様を交え、経営者の考えを直接聞きたいという熱心な投資家の皆様に数多くご来場いただきました。

◆第1部「経営報告会」

カブ四季総会 当社代表執行役社長 齋藤正勝より、「第8期 株主・投資家の皆様へ」を基に2007年3月期における当社の主な取り組みをご説明し、引き続き、事前のご質問が多かった「経営方針、グループ戦略」「手数料」「kabu.comPTS事業」についてご回答いたしました。
その後、ご出席されました方々との質疑応答へと移り、当社のファンと自称される方など多くの方に質問を承り、叱咤激励をいただきました。

ムービー → 経営報告会ムービー(再生時間:約64分 ※主な視聴条件はこちら

■質疑応答内容

■事前にいただいたご質問・ご要望への回答
質問1 経営理念、経営方針について
回答
当社の経営理念として、お客様の投資成績を重視した経営というものを掲げており、これを計測するために、マーケット指数の他、当社サポートセンター・システム・SLA等の指数を管理しております。具体的には、お客様の満足度を考慮し、当社でお取引いただければ投資成績が向上するというブランド感を出してゆきたいと考えております。一方、経営目標としましては、まずはROEを20%以上に回復しその上でそれを維持することを最重要の目標としております。配当性向は30%程度を維持していきたいと考えております。 お客様の投資成績を計る際に幾つかの指数があり、その一つが信用評価損益率です。三市場とは、東京・大阪・名古屋ですが、ほぼ一年を通して当社のお客様は全証券会社の平均より上でした。当社の分析では、自動売買機能を利用し、比較的上手に損切りされているお客様が多かったのではないかと考えております。また、四半期推移のグラフで見ますと、口座の伸びはオンライン専業証券5社の中では、残念ながら一番劣ってしまったのですが、お客様のお預り資産の伸びでは、1年前と比較しても当社のみが預り資産残高を増やしております。このあたりもお客様の投資成績と関係があるのではないかと考えております。

当社の事業コンセプトですが、オンライン証券とは何かと考えたときに株式等を取扱う通信販売会社だと考えています。つまり、従来の対面証券の営業マンの代わりが当社では コンピュータシステムコールセンターにあたると考えております。コンピュータシステムとコールセンターは、オンライン証券では唯一当社のみ完全内製化を実現しています。これは、一つには他社と差別化戦略を図るためです。その結果、当社しか実現できないオンリーワン戦略を実現したり、一約定あたりの外部支払コストという変動費を抑制しています。また、設備状況等も自社の戦略に基づいて実施することもできています。99年の手数料の自由化時にオンライン証券が生まれましたが、当社は自前のシステムにこだわりそのスタートに間に合いませんでした。先行者メリットは取れませんでしたが、その代わり、当社のみが自製コンピュータシステムでの開業を実現できました。今後、差別化戦略と金融商品取引法に対応していくためには、利用者や銀行等の他機関とのシステムを繋げ、新しいサービスを作りやすくする必要があります。その場合の対処がしやすいこと、及び自製システム運用により固定費でカバーできる範囲が広い分、規模が拡大した際の利益率が他社比で上がりやすい環境にあり、これが株券の電子化に向けての当社の競争力の源泉になるのでないかと考えています。一方、コールセンターについても地方にアウトソーシングしているオンライン証券がほとんどの中で、当社は社内に設置しています。実は、私の席のすぐ後ろがコールセンターになっており、コールセンタースタッフの声をそのまま聞くことができますので、状況を肌で感じ取ることができます。当社のコールセンターは外部のコンテストで表彰されており、一定の品質を保てているのではないかと思います。 コンピュータシステムについては多くの特許も取得しており、今後はそれを活かしていく所存です。

質問2 三菱UFJフィナンシャル・グループとの連携について
回答
三菱UFJフィナンシャル・グループの連携強化では、昨年度はいろいろな施策を実施しました。例えば、三菱UFJフィナンシャル・グループの株式を株主推進割引の対象に追加しましたが、三菱UFJフィナンシャル・グループ自身がこの秋より株主優待策、推進策を始めようとしています。また、1株を1000株に分割し、単元株数も100株とする事も公表されましたが、当社の取扱商品である「プチ株」の対象銘柄にもなり、当社との間で更に協力できることも増えると考えています。三菱東京UFJ銀行とは、当社銀行代理業との提携関係が今後も深まっていくのではないかと考えます。その他、証券仲介による新規口座の15%程度が三菱東京UFJ銀行経由となっています。三菱UFJニコスとも証券仲介を始めました。三菱UFJ信託銀行については、特にシニア層の方向けに「カブコムマスターズ倶楽部」を実施、当社のお客様であれば優遇措置が受けられるサービスをはじめております。三菱UFJ証券との連携では、IPO・POの取扱を増やすことができました。
今期につきましては、三菱UFJフィナンシャル・グループと、マーケティング・内部管理・経営管理・サービス面の連携を強化し、その先にいる親密地銀様との連携も図っていきたいと考えています。その他、銀行代理業や三菱UFJ証券との投資銀行業務との連携も含め、新たなお客様サービスを提供して行きたいと考えております。

質問3 今後のM&Aについて
回答
当社は、オンライン証券ではめずらしく2度の合併や数度の外資系証券等からの顧客移管受入れを経験しております。お客様の中でもMEネット証券の時からお客様、イー・ウィング証券や日本オンライン証券の時からのお客様もいらっしゃると思いますし、ウィットキャピタル、BNPパリバ、ソシエテジェネラルの時からのお客様もいらっしゃると思います。当社はこれまでも口座移管・営業譲渡的なことを行いながら少しずつ大きくなってきた会社ですので、引き続きチャンスがあれば実施したいと考えております。

質問4 手数料を安くして欲しい
回答
昨年度もさまざまな割引キャンペーンの実施、値下げについても継続的に実施しています。手数料率は、前々年度末は約7.5bpでしたが前年度末は約6bpとなっています。また、当社には無料サービス等も多く用意されており、kabuマシーン等では取引が多い場合無料になることをご存じない方もいて、現状の無料・割引内容などはお客様への周知が必要と考えております。2009年に株券電子化が予定されておりお客様の資産の流動性が高まる可能性がありますので、当社としてはこのタイミングを一つの転機とし、取引量を増やしつつ継続的に手数料率を1〜1.5bp下げていこうと考えています。また、三菱UFJフィナンシャル・グループのグループ企業の口座、カード、当社のお預り資産残高等に応じて手数料等をお安くするようなプランも考えております。

質問5 PTS(夜間取引)で信用取引、同業他社接続をするのはいつか
回答
PTS(夜間取引)に関し信用取引開始、同業他社接続が遅れております。お詫びいたします。 当社は金融庁に昨年7月に日本で初めて競売買方式(オークション方式)にて認可をいただきました。オークション方式の魅力というのは唯一取引所になることができる可能性があるということです。昨年度は当社のPTS発表後、各社よりPTSを開始するというニュースが流れましたが、現時点でオークション方式の認可を取得しようとしている証券会社はない状態です。
しかしながら、当社は認可を持っているものの、流動性を高めるところが遅れてしまっています。具体的には昼間と同等の市場にして行く必要があると考えています。PTSでの信用取引の開始にあたっては、昼間の建玉が夜に返済できるという連続性が必要です。しかし現状は、取引所をまたいでの返済はできないため、その課題を解決する必要があり、監督官庁を含め関係機関への相談を行ってまいりました。信用取引については、もうすぐ新しい発表ができると考えております。

同業接続に関しては、当社の経営基盤に最もインパクトがあり、PTSを活況化させることになると考えています。既に発表している接続予定の3社についてはそれぞれ日欧米の市場に強い上に貸株の重要な担い手でもあります。同業他社接続で重要なのは、PTS自体が取引所と全く同じシステムですので、参加者同士で決済の不履行があってはいけないですし、誤発注等トラブルがあった時の株券調達の不履行を防ぐためのセーフティーネットを作る必要があるのです。この点は、少しでも早くご案内できるようにしたいと考えております。

夜間取引市場を中心とした夜間の事業については、外国為替保証金取引や先物・オプション、海外取引所との連携等、今後も拡大していくと想定しています。その面でも、今後、新たなサービスをご提供できると考えております。

質問6 昨今金融機関の処分が相次いでいるが、当社の対策について
回答
金融機関は規制業種ですので、金融庁や証券取引等監視委員会から、1〜2年間のサイクルで定期的に検査を受けております。前回、当社株式の上場のタイミングでも検査を受けましたが、処分される事象はございませんでした。また、昨年秋口にも同様に検査を受けましたが、こちらについては本日時点においてまだ最終的な検査結果は出ていませんが、処分はないものと考えております。仮に処分などが出た場合にはしっかり開示をします。

■質疑応答
質問1 MRF廃止後、それに替わる商品を考えているか
回答
MRFの廃止に関しては、お客様から見ると当社の説明不足もありメリットがわかりづらかったと思いますが、今後、本格展開を図っていく銀行代理業のサービスを鑑み、廃止をさせていただきました。MRFというのは証券会社で考案され大手証券会社等で取り扱いを開始した商品ですが、生活口座としては今一つ普及できなかった商品だと考えています。過去においては利回りが良い、分別ができるという点で当社も開業以来MRFを取り扱ってまいりました。しかし、個人向けの金融商品について本人確認が一元化し厳格化する中で税制も簡便にしていく方向となり、銀行の利息や株式の売買益等金融商品間での損益通算ができる仕組みが今後確立されるものと考えています。銀行と証券の垣根が低くなっていく中で、これらの環境の変化も考慮し、当社はMRFを思い切って廃止、銀行口座を中心とした生活口座の導入を推進することにしました。MRFについては、日次の設定・解約の手続き上の問題から、入出金時間にも時間的な制約が伴いますし、金利上昇局面においては銀行口座を中心とした生活口座の方がお客様にとってメリットがあるのではないかと考えております。また、ポイント制や1円から運用できる投信の導入など、グループ内において検討している事項もあります。銀行代理業のサービスについては、間もなくご案内が可能になりますので、もう少々お待ちください。

質問2 IPOを応募しても当選しない。公平に抽選しているのか
回答
当社では、IPOPOはすべて抽選で当選者を決定しております。一時期のように、申込が殺到するということはありませんが、依然としてIPOの人気は、銘柄によって格差こそあれ高いのが現状です。 抽選方法に関しては、日本証券業協会よりガイドラインが出されており、すべての証券会社が公正公明にルールを開示した上で、抽選により配分を行うことが大きな流れとしてあり、当社もそれに則り今後も配分を行いたいと考えております。また、IPOに関しては、取扱本数は増えてきましたが、取扱株数についてはまだ拡大余地はあることから、今後は、三菱UFJ証券と協議を行い、強化していきたいと考えています。一方、POですが、取り扱い数量はオンライン証券内においては桁違いに多く、こちらの方にもご注目いただきたいと思います。また、当社ではIPO、POの取り扱いが生じると電子メール等で通知するサービスを行っておりますので是非ご活用していただければと思います。

質問3 サービスの実施意図を、IRページ、株主配付資料等で詳しく説明して欲しい
回答
お客様からご指摘いただいたのと同様に、「折角面白いことを実施しているのでしっかり説明すれば良いではないか」という意見を機関投資家、外国投資家の方からもいわれております。インサイダー取引等にも考慮し、お伝えが十分に出来ていない面もありましたが、現状の説明不足を肝に銘じ、積極的に分かりやすく工夫して対処していきます。

質問4 上場廃止株券の取り扱いについて上場株券を執行できるようにできないか(ライブドア株券)
回答
ライブドアの株券につきましては、大量の株数が発行されていたこと、また、株券を発行会社の方で刷るのに相当時間を要したということで、各社とも特殊な取扱をさせていただいていたかと存じます。今後の上場廃止株券等につきましては、お客様へのご負担させていただく料金等も勘案の上、そのルートは確保していきたいと存じます。しかし一方で株券の電子化も迫っておりますのでその辺りも見極めて進めていきたいと思います。

質問5 研究目的で個人情報を開示することはあるか
回答
取引情報を含むお客様の情報は、すべて重要な情報ですので、少なくとも他の証券会社で話しがでたように、第三者機関に出すことはありません。当社では、お客様がどの様な経路を通ってWEBページを見ていただいているのかなど、パターン化された情報を参考情報としてお客様画面に出してはいますが、いわゆる取引の個人情報データなどを第三者機関に出していくことは全く考えていません。当社ではISMS認証基準における「国際規格ISO27001」を取得し年1回第三者機関による監査を受けるなど、情報セキュリティマネジメントシステムに基づく情報管理をしておりますが、こうした国際規格で情報セキュリティ管理をしている金融機関は少ないと思います。また、当社は、人員数も他社ほど多くなく、オフィススペースもワンフロアで集まってやっておりますので比較的情報管理や人員管理がしやすい面もあります。社内への監視カメラの設置、指紋認証による社員の端末アクセスなど、その履歴もすべて管理できるようにしています。今後、銀行と連携を深めるに際しても、銀行自体が個人情報に細心の注意を払う金融機関ですので、学術機関等に個人情報の提供をしたりマーケティング会社に提供して分析等をすべて任せることは、ないと思ってご安心いただいて結構です。

質問6 外国為替保証金取引に関し、円以外の通貨での取引はできるのか
回答
外国為替保証金取引の通貨ペアの追加は、お客様のニーズを踏まえながら考えていきます。現時点においては、円を中心とした通貨ペアへのニーズが大多数を占めていると考えておりますので、まずは円通貨の拡大を図っていく予定ですが、円以外のユーロドルとかユーロポンドについては、円通貨の整備後に、お客様のニーズをお聞きしながら増やしていくことを検討していきたいと思います。

質問7 グループ会社に信託銀行があるので信託銀行が扱っている会社の配当金は証券の預り金にできるサービスを検討してください
回答
2009年の株券電子化に伴い、原則証券会社および銀行で配当金が受け取れるようになっていきます。当社でいえば銀行代理業三菱東京UFJ銀行「カブドットコム支店」または、カブドットコム証券の証券口座で配当金の受取ができるようになると思います。それまでの来年1年間につきましては、当社としては三菱UFJ信託銀行との提携関係がありますので、可能な範囲で検討を行い、対処をしていきたいと考えております。

質問8 他のオンライン専業証券が、カブドットコム証券のように夜間取引を開始するとのことだが、相乗りをすることはあるのか
回答
将来の予定は決定していませんが、開始した場合は相乗りする可能性はゼロではないとは思います。まずは当社が以前公表した、3証券会社(三菱UFJ証券、ゴールドマンサックス、BNPパリバ)との接続を最優先で進め、その後他の大手の証券会社やオンライン専業証券で対応できるところと公平・公正に検討をしていきたいと考えております。

質問9 「kabu.comPTS」の取引時間帯を昼間に拡張することはできないか
回答
PTSは認可事業であり、金融庁からの当社認可範囲に、(現時点では)昼間の取引が入っていないため、ご指摘いただいている事項は検討事項ではありますが、直ぐに開始できるものではないというのが事実です。PTSに関しても、お客様から様々なご要望をいただいておりますが、「kabu.comPTS」の事業拡張に関しては、中長期的に、且つ段階的に実施することを考えています。日経225先物指数は、SGXシンガポール、CMEで夜間でも朝も動いており、その動きにより、個別の銘柄が影響を受けることから、お客様のニーズは高いものと考えており、まずはその枠の中でその対処をすることを考えています。昼間については、出来高、流動性などにおいて、取引所として恥ずかしくない利用性を確保した後、参入の検討を行っていきます。その他、海外マーケットが動いている土日の時間帯や朝・昼休み等の取引も実際検討しており、その他様々な要素を検討しておりますが、着実に結果を出しながら段階的に拡張していきたいと思っています。


◆株式投資セミナー(1)  「2007年の株式投資について」

カブ四季総会 第2部は、当社の会員向けコンテンツ<kabucom投資情報室>にて、毎日オリジナル投資情報を配信している当社マーケットアナリストの山田勉による、「足下の相場環境と今後の投資戦略」と題したセミナーを行いました。カブ四季総会前に実施された当社株主総会が延長したこともあり30分に短縮してのセミナーとなってしまいましたが、重要なポイントを短時間で伝えようと言う山田の熱心な講演に、ご来場された方々が熱心に聞き入っておられました。

このセミナーの続きは、kabu.studioにてタイトル「2007年7月の相場見通し」で公開してます。是非ご覧ください。

 
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