2010年12月27日
約定しなければキャンセルとなり板に残らない「IOC注文」の取扱を稼働初日から対応
〜 東証Arrowheadに追加される、見せ玉等不公正取引の懸念を軽減させる新注文方法。 〜
〜 東証Arrowheadに追加される、見せ玉等不公正取引の懸念を軽減させる新注文方法。 〜
カブドットコム証券株式会社は、2011年1月24日(月)(予定)から東京証券取引所の売買システム「Arrowhead」にて導入予定の新注文方法「IOC注文」の取扱を、取引所(東証、名証、福証、札証)での稼働初日から対応いたします。
新たな条件付注文(IOC注文)の導入のお知らせ
(東京証券取引所のホームページ)
(東京証券取引所のホームページ)
● IOC注文とは
IOC注文とは、「Immediate or Cancel order」の略で、指定した値段かそれよりも有利な値段で、即座に一部あるいは全部を約定させ、成立しなかった注文数量はキャンセルされる注文方法です。つまり、「注文を出してすぐに約定するか、しなければキャンセルとなり板に残らない注文」「今すぐこの条件であれば約定させたい、今すぐでなければ残りはキャンセル」という発注が可能になります。
刻一刻と変化するマーケットにおいて、発注後の状況変化に対応し「注文を取り消したい」と思っても間に合わない場合がありますが、このIOC注文を活用すれば、すぐに約定できなかった注文数量は自動的にキャンセルされる仕組みですので、そのようなリスクを回避した発注が行えます。
これまではそのようなリスクを回避する手段として発注・取消を繰り返すことにより「不公正取引の疑いあり」と見なされる恐れがありましたが、このIOC注文は約定/キャンセルが自動的に行われ板に注文が残らない注文方法であるため「見せ玉」等不公正取引の懸念を軽減させる側面も期待されます。多くの数量や回数の取引を行う投資家や、アルゴリズム取引等機動的な売買を行う投資家に役立つ注文方法と言えます。
カブドットコム証券では今後も、機関投資家等プロが活用する発注方法や投資環境を、個人投資家の投資成績の向上のために提供して参ります。
● IOC注文の概要
| 対応市場 | 東京証券取引所・名古屋証券取引所・福岡証券取引所・札幌証券取引所 |
| 対応取引 | 現物株式・信用取引 |
| 対応 チャネル |
kabuステーション™、web(SSL)・オペレーター(他チャンネルでの対応は未定) |
| 発注可能 時間 |
<東証> 前場 9:00〜11:00 後場 12:30〜15:00 <名証、福証、札証> 前場 9:00〜11:00 後場 12:30〜15:30 |
| 注文形態 (手数料) |
成行IOC注文(現物取引手数料は成行注文の手数料が適用) 指値IOC注文(現物取引手数料は指値注文の手数料が適用) |
| その他 |
・注文受付は取引時間のみとなります。取引時間以外の時間帯でIOC注文を発注した場合は「エラー」として注文は失効します。また、翌日等への繰越注文(出合注文)は行えません。
・ 1つの注文が複数の値段に分かれて約定するケースがあります。
・ 成行注文及び指値注文が可能です。
・ 特別気配等がでるような状況においては、特別気配等表示前までは約定し、成立しなかった残注文は特別気配等が表示されずに失効します。
・ 即座に約定しない残注文は失効することから、変更注文や取消注文はなく、新規注文のみとなります。
・ 即座に約定することがない、注文受付時間中や売買停止中などの時間帯においては「新規注文登録エラー」とし、寄付きと引けの板寄せにおいて有効な注文となることはありません。(特別気配等表示時点においては、即座に約定するような板状況である場合には当該数量を約定し、残注文について失効します。)
・SLA(サービス品質保証制度)保証対象。1秒保証(取次処理速度の品質保証)保証対象。
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IOC注文の概要(東京証券取引所のリーフレット/PDF形式)
● 通常の注文とIOC注文の違いの例 (前提:取引時間中/直前約定値段150円/更新値幅5円)
<通常の指値注文のケース>

→ 相場情報で配信される内容は、「151円の約定5単位/153円の約定8単位、153円の買い指値注文7単位」
<IOC注文のケース>
→ 相場情報で配信される内容は、「151円の約定5単位/153円の約定8単位」

● 主要ネット証券各社の自動売買対応状況(株式注文の場合)
| 注文方法 | カブドットコム | SBI証券 | 楽天証券 | 松井証券 | マネックス証券 |
| 逆指値 | ○ (特許第3875206号) 2000年6月より提供 |
○ | ○ | ○ | ○ |
| W指値 | ○ (特許第3754009号) 2001年12月より提供 |
× | ○ | ○ | ○ |
| ±指値 | ○ (特許第4076512号) 2002年11月より提供 |
× | × | × | × |
| リレー注文 | ○ 2000年11月より提供 |
× | × | × | ○ |
| Uターン注文 | ○ 2001年12月より提供 |
× | × | × | ○ |
| トレーリングストップ | ○ 2007年1月より提供 |
× | × | × | × |
| 自動最良執行 | ○ 2009年4月より提供 |
× | × | × | × |
| 時間指定注文 | ○ 2009年11月より提供 |
× | × | × | × |
| IOC注文 | ○ 2011年1月より提供予定 |
- | - | - | - |
※ 他社において「条件合致時に発注されるのは成行のみ」「特定のツールからのみ」等の場合も○としています。
● 東証次世代システムArrowhead稼動以降の当社の取組

当社は、2010年1月4日からの東京証券取引所の次世代売買システム「アローヘッド」の稼働に合わせ、東証同様に最新技術を利用したシステム刷新を行いサービス拡充いたしました。
また、2010年2月10日ザラバからは、買付可能額・建玉可能額のキャッシュ化対応の実施により、板乗が速度を平均100〜200ミリ秒程度向上いたしました。 さらに、2010年5月24日より寄り付き時における取引所からの結果反映処理高速化を実施致しました。これにより、発注結果、訂正取消結果反映が従来比で10倍以上となる高速化を実現致しました。
そして、2010年8月には、お客さまへ提供する品質として所定の金融商品取引所への取次処理速度(板乗り速度)が1秒(1000ミリ秒)を超過しないことを基準とし、業界初となる「速度」を保証した手数料体系「1秒保証(取次処理速度の品質保証)」を導入いたしました。今回のIOC注文も、この「1秒保証」の対象となります。
[「1秒保証(取次処理速度の品質保証)」導入の背景]東京証券取引所のarrowhead(アローヘッド)導入を端緒とする金融商品取引所の高速化への対応の優劣は、個人投資家をはじめとする最終投資家の投資成果を左右する要因として重要性を増すものと考えられます。カブドットコム証券では、計測が可能でかつ自社努力で、お客さまへ一定の品質を提供可能な取次処理速度(板乗り速度)にいち早く着目し今回の手数料体系の導入に至りました。当社は、今後の金融商品取引所の高速化に応じ「1秒保証」の範囲を拡大して参る予定です。
*現在、名古屋・福岡・札幌の各金融商品取引所は、東証アローヘッド上での稼動で同一の条件設定が可能です。
● 自動売買におけるモニタリング態勢 SLA(品質保証制度)
当社では、株式等のご注文取次時間が、5分を超えて遅延しないことを保証する「SLA(品質保証制度)」を提供しております。万一、5分を超えて遅延した場合は、原則、金額に関わらず原状回復を行います(遅延によりお客様に不利な約定があった場合は、規定に基づき差額のお支払いまたは約定の取り消し等を行います)。当社では、株式(現物・信用)、先物・オプション(CME除く)、上場カバードワラント、大証FXの全注文を、当社内のシステムの管理下において完全に把握しております。お客様が当社サイトにログインされていない時間も含めて、お客様の注文を見張っております。また、当社でお受けした自動売買を含む注文につきましては、個別の注文毎に注文執行の妥当性をチェックする精査システムを 有しており、複雑な自動売買もその対象です。 今回のIOC注文も、このSLA(品質保証制度)の対象としておりますので、お客様におかれましては安心してご利用頂けるものと思います。このSLA(品質保証制度)により、当社はサービスの品質をお約束するとともに、注文の受託から執行に対して責任を果たせるものと考えております。市場とお客様をお繋ぎする証券会社にとって、自身の取次状況をチェックする仕組み・体制が非常に重要であると捉え、ネット証券で唯一システムの内製化を実現しております。

















