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柴田則子(エスノ・プロダクトマネージャ) |
| 第26回 甘い言葉にご用心! |
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最近では外務省のHP内の国・地域別海外安全情報ページにも記載されているバリ島での「カード賭博詐欺事件」。このところ、あまり話題にならなかった観光客ねらいの詐欺事件ですが、また最近ウブドでの詐欺師出没のうわさが流れてきました。かくいう私も以前彼らと接触したことがあるのです。 ある昼食時、ワルンでナシチャンプルを食べていたところ、目の前の席にすっと一人の女性が座りました。こざっぱりとした格好、髪はセミロングで濃い目のメイク。インドネシア語でコーラを注文したその女性はどうやらバリ人ではなさそうです。バリ人ならバリ語を話すはずですから。 私と視線が合い笑顔を浮かべたその女性は流暢な英語で話し始めました。「私はデンパサールに住んでいます。今日は母親の誕生日プレゼントとしてオーダーした絵を受け取るためウブドに来たの。イミグレーションに勤めているから、今日も夜6時までには空港に行かなくてはならないのよ。ところであなたはどこから来たの?」「日本からです。」と私。「え〜〜。日本人なの。あなたの顔はバリ人によく似ているわ〜。」と大げさなリアクション。それにもかかわらず英語で話しかけてくるのですから最初から日本人だとわかっているに違いありません。 適当に彼女の話に受け答えをしていると、ついには長期滞在したければビザの偽造が可能だという話まで出てくる始末。あまりにいい加減な話ばかりで次第に警戒心が出てきました。 「私の妹は日本の千葉県へこれから勉強しに行くの。母が彼女の日本行きをとても心配していて安心させてあげたいからあなたから、是非日本のことを母に説明してくれないかしら。明日の朝食か昼食に招待するわ。ナシゴレンを作るわよ。迎えに行くからあなたの宿の住所を教えて。何時がよいかしら。」。誘い方はかなり強引で、断っているにもかかわらず何度も「朝、昼、夜は?」と相手もあきらめません。私が頑として「NO」と言いつづけているためようやくその女性も埒があかないと思ったのか携帯電話の番号を私に手渡し「電話してね。」と去って行きました。 さてその日の18時近く、宿へ帰る途中の店先で先ほどの女性が店員とおしゃべりしているではありませんか。彼女の話が本当ならばこの時間には空港にいなくてはなりません。もしも彼女の誘いを受けたとしたら、暇つぶしにトランプゲーム(ブラックジャック等)に誘われ、更に「これから来るお金持ちの友人からお金を巻き上げよう」と持ちかけられ、旅行者が話に乗りゲームが始まると、最初は勝ち続けるものの、最後には大きく負けてしまう。持ち金をすべて取られ、その上、貸し金の回収と称して、クレジットカードで貴金属を購入させられる。これが外務省が発表することの顛末です。バリ島は観光地として素晴らしい場所ですが、たまにこのようなトラブルに巻き込まれることがあります。これからバリへ出かけられる方、是非頭の片隅にこの事実を留めて置いていただければと思います。 この10月で私の一年間のバリ駐在が終了しました。バリ島通信も今回が最後となります。読者の皆さま、カブドットコム証券スタッフの皆さま一年間ありがとうございました。またいつかどこかでお目にかかれることを楽しみしています。 |
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