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木下 晃伸
(三菱UFJ投信 証券アナリスト)
第3回 我流を大事にしよう

我流は大事です。ところが、まじめな人ほど、我流ではダメだと思っています。そうではありません。最初から勉強して、型にはめる必要なんてまったくないのです。
株式投資をしていくと、これからも新しい知識や考え方に出会います。そのときに、自分の我流がないと、流されてしまいます。もちろん、親の教育もあるでしょう。今まで出会ってきた人から学んだこともあるかもしれません。でも、それらはすべて、かけがえのない自分自身の考え方。自分の考えを株式投資にぶつけることができれば、株式投資の成功は大きく近づいてきます。

私が、旭化成(3407)という会社から学んだことは大変多い。
それは、IR(インベスターリレーションの略)担当であった、橋本さんと出会えたからです。初めてお邪魔したときの取材時間は、なんと6時間!旭化成の話に始まり、業界環境、そして最後には人生の話にまで広がりました。
そのとき、気づいたのです。そうか、我流を大事にしなければいけないのだ、と。
橋本さんは我流の天才です。会社が発表しているオフィシャルな考え方は当然語ることができます。しかし、それだけではない。時には、橋本さん独自の考え方を投資家に語る。当然、議論が白熱することもあります。だからこそ、投資アイデアが浮かぶのです。
橋本さんは今では退職をされ、新たな人生を歩まれています。今でも私は刺激を受けています。

我流を大事にしているから、新しい考え方が浮かびます。そして、さらに新しい考え方を吸収することができるのです。スポーツの世界でもそうです。我流を大事にしている選手が伸びている。メジャーへの道を開いた野茂英雄やイチローもそう。トルネード投法という、野茂独特の投げ方は、日本を飛び越え世界に通用することが証明されました。イチローの振り子打法は、とうとうメジャーの記録を塗り替えるまでになりました。彼らに共通している、我流の強さ。我流を本当に大事にしています。我流を大事にし、そこからさらに新しいことを吸収していく。我流をさらにパワーアップさせていっているのです。
自分のスタイルをしっかりと把握しているからこそ、次々と成功していくことができるのです。


株式投資で成功するために
【自分の投資スタイルを我流だからと否定しない】



木下 晃伸(きのした てるのぶ)
証券アナリスト
MUFJ木下さんのプロフィール
「経営者に会いたい」という思いが募り、ファンドマネジャーをめざす。取材した会社は、1,000社以上!
「知識は流れていてこそ意味がある」を実践、雑誌「マネージャパン」Web「証券アナリストが斬る!投資に役立つ3大ニュース」、雑誌「ダイヤモンド・ザイ」連載を始め、各種講演などを通じ、株式投資の魅力をわかりやすく伝えることに奔走している。
今年11月には1児のパパに。

(社団法人)日本証券アナリスト協会検定会員

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